注意報と警報と特別警報の違い

日常生活の中で、大雨・暴風・大雪・波浪・高潮等の気象、地震・津波、火山噴火などの自然災害は、時として、生命に危険が及ぶことがあります。このような事態に対して、現在、日本では、気象庁(国土交通省の外局)が事前に注意や警戒を呼びかけるために、「注意報」や「警報」、「特別警報」を発表しています。

これらの用語は、天気予報やニュースなどで常日頃から耳にするので、多くの方は知っているかと思いますが、一方で具体的内容については、意外と知らないのではないでしょうか? 万一の事態に際して、適切に対応するためにも、「注意報」や「警報」、「特別警報」の意味は知っておいた方がよいでしょう。

注意報について

注意報とは、災害が起こる恐れのある時に注意を呼びかけて行う予報をいいます。これは、全国的な共通基準はなく、市町村毎に過去の災害を網羅的に調査した上で、災害の発生する恐れのある値を注意報の基準に設定しています。

●気象の注意報

大雨、洪水、強風、風雪、大雪、波浪、高潮、雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、着雪の16種類の注意報を発表。

●地震・津波の注意報

予想される津波の高さが高い所で0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害の恐れがある場合に「津波注意報」を発表。なお、地震に関しては、注意報はなく、その代わりに、強い揺れが起こりそうな場合に「緊急地震速報」を発表。

●火山の注意報

火山に関しては、注意報はなく、「噴火予報」や「噴火速報」、「降灰予報」、「火山ガス予報」などを発表。

警報について

警報は、重大な災害が起こる恐れのある時に警戒を呼びかけて行う予報をいいます。これは、全国的な共通基準はなく、市町村毎に過去の災害を網羅的に調査した上で、重大な災害の発生する恐れのある値を警報の基準に設定しています。

●気象の警報

大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、暴風雪、大雪、波浪、高潮の7種類の警報を発表。

●地震・津波の警報

予想される津波の高さが高い所で1mを超え、3m以下の場合に「津波警報」、また予想される津波の高さが高い所で3mを超える場合に「大津波警報」を発表。なお、地震に関しては、警報はなく、その代わりに、強い揺れが起こりそうな場合に「緊急地震速報」を発表。

●火山の警報

警戒が必要な範囲が火口周辺に限られる場合は「噴火警報(火口周辺)or 火口周辺警報」、警戒が必要な範囲が居住地域まで及ぶ場合は「噴火警報(居住地域)or 噴火警報」、また海底火山については「噴火警報(周辺海域)」として発表。

特別警報について

特別警報とは、「警報」の発表基準を遥かに超える、数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表し、対象地域の住民の方々に対して最大級の警戒を呼びかけるものをいいます。これは、2013年8月から運用を開始したもので、「東日本大震災」や「阪神・淡路大震災」のような大災害が起こる恐れがある時に、最大級の警戒を呼びかけるものとなっています。

万が一、特別警報が出た時は、落ち着いて、周囲の状況や自治体の避難情報を確認し、速やかに危険回避の対応をするなど、適切な行動をとる必要があります。なお、特別警報には、気象に関するものと、地震・津波・火山噴火に関するものの「二つのパターン」があります。

●気象の特別警報

大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪の6種類について、危険度が著しく高い場合に、「大雨特別警報」や「暴風特別警報」、「波浪特別警報」といった表現で発表。

●地震・津波・火山噴火の特別警報

地震・津波・火山噴火に関しては、警報のうち、それぞれ以下のように危険度が非常に高いレベルのものを「特別警報」として位置付け、「○○特別警報」という表現ではなく、「○○警報」という表現で発表。

|地震|
震度6弱以上の大きさの地震動が予想される場合(緊急地震速報(震度6弱以上)を特別警報に位置付ける)。

|津波|
高い所で3メートルを超える津波が予想される場合(大津波警報を特別警報に位置付ける)。

|火山噴火|
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が予想される場合(噴火警報(居住地域)を特別警報に位置付ける)。

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