「ひつじ雲」と「うろこ雲」と「いわし雲」と「さば雲」の違い

一年の季節の中で、秋は空が澄みわたり、上空まで見通しがきくため、高積雲や巻積雲が見やすくなります。いつからか秋の季語として知られる「ひつじ雲」や「うろこ雲」、「いわし雲」、「さば雲」は、高積雲や巻積雲の俗称で、その形状から名付けられたものですが、一体どのようなものなのでしょうか?

ここでは、秋の代表的な雲である、「ひつじ雲」と「うろこ雲」と「いわし雲」と「さば雲」について、その特徴や違いを簡単にまとめてみました。

「高積雲」と「巻積雲」の違い

ひつじ雲の正式名称である「高積雲」は、高度2kmから7kmに発生する中層雲に属するのに対して、うろこ雲といわし雲とさば雲の正式名称である「巻積雲」は、高度5kmから13kmに発生する上層雲に属します。

●高積雲(こうせきうん)

小さな雲の塊が斑状や数本の帯状に並んだ形の雲。主に水滴からなるが、一部氷晶の場合もある。巻積雲に比べて、一つ一つの雲塊が大きい。

●巻積雲(けんせきうん)

白色の小さい雲片の群れがうろこ状や蜂の巣状、波状の形をした雲。通常、氷晶からなり、日本では、晴れた秋空に高く見られる美しい雲として知られる。

「ひつじ雲」と「うろこ雲」と「いわし雲」と「さば雲」の違い

「ひつじ雲」は「高積雲」の俗称なのに対して、「うろこ雲」と「いわし雲」と「さば雲」は「巻積雲」の俗称であり、以下のような特徴や違いがあります。なお、「うろこ雲」と「いわし雲」と「さば雲」は、同じ巻積雲で区別がつきにくいことも多く、混同して用いられることも多いです。

●ひつじ雲(羊雲)

高積雲の俗称で、羊の群れのように見える雲。巻積雲(うろこ雲など)より一つ一つの塊が大きい。

●うろこ雲(鱗雲)

巻積雲の俗称で、空高くうろこ状に広がる白色の雲。魚の鱗(うろこ)に似ている。

●いわし雲(鰯雲)

巻積雲の俗称で、鰯(イワシ)の群れのように見える、青空に小さい斑点や白い波紋を見せる雲。秋の「イワシ漁」から名づけられたとも。

●さば雲(鯖雲)

巻積雲の俗称で、鯖(サバ)の背にある斑紋のような雲。