「温かい」と「暖かい」の違い

気候があたたかなさまを「温暖」と言いますが、この用語を構成する「温」と「暖」は、「温かい」や「暖かい」という形容詞でもよく用いられます。どちらも「あたたかい」と読み、例えば、「温かい御飯」や「暖かい地方」といったように用いられますが、いざ漢字で書くとなると、意外に迷う方も多いのではないでしょうか?

ここでは、身近な用語である「温かい」と「暖かい」について、その意味や用法、違いを簡単にまとめてみました。

「温かい」の意味と用法

温かいは、物が冷たくもなく、熱すぎるのでもなく、程よい状態であることや、思いやり(いたわりの心)があることをいいます。これは、物体の温度面や人の感情面で用いられ、また反対語は「冷たい」になります。

<温かいの用例>

・御飯は温かいうちに早く食べてね
・温かい風呂に入ってリラックスした
・心に灯がともるような温かい気持ちになる

「暖かい」の意味と用法

暖かいは、寒すぎもせず、暑すぎもせず、程よい気温であること、色感が柔らかく冷たい感じがしないこと、また金銭面が十分にあることなどをいいます。これは、環境面において、気温が程よい場合に用いられ、また反対語は「寒い(さむい)」です。なお、程よいあつさを超えて、不快に感じる場合は「暖かい」ではなく、「暑い」を用います。

<暖かいの用例>

・ボーナスが支給されて懐が暖かい
・故郷の海の光輝く夜明けを暖かい色彩で描いた
・カピバラと言えば、南米の暖かい地域に生息する動物だ

「温かい」と「暖かい」の違い

最後に「温かい」と「暖かい」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

◎温度面では、「温かい」は、物が冷たくもなく、熱すぎるのでもなく、程よい状態であることをいうのに対して、「暖かい」は、寒すぎもせず、暑すぎもせず、程よい気温であることをいう。

◎温度面以外では、温かいは、思いやり(いたわりの心)があることをいうのに対して、暖かいは、色感が柔らかく冷たい感じがしないこと、また金銭面が十分にあることなどをいう。

◎「温かい」の反対語は「冷たい」なのに対して、「暖かい」の反対語は「寒い」である。