自主防災会/自主防災組織
【読み方:じしゅぼうさいかい、分類:防災】
自主防災会は、「自主防災組織」とも呼ばれ、地域の人々が自発的に防災活動を行う組織をいいます。これは、「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚や連帯感に基づき、自主的に結成する組織であり、災害による被害を予防し、軽減するための活動を行う組織です。また、災害対策の最も基本となる法律である災害対策基本法においては、「住民の隣保協同の精神に基づく自発的な防災組織」として、市町村がその充実に努めなければならないと規定されています。
一般に地震等の大災害時には、交通網の寸断や同時多発的な火災により、消防や警察がすぐに駆けつけられないこともあり、自主防災会による初期消火や救助・救護などが重要になります。また、災害に強い安全な地域社会を作るためには、住民一人ひとりが日頃から自主防災の意識を持って地域の安全を考え、防災の基礎知識を身につけておくことが大切になります。なお、自主防災会の編成例には、情報班や消化班、救出・救護班、避難誘導班、給食・給水班などがあります。
●平常時の活動
・防災知識の広報や啓発(地域防災・家庭内の安全対策)
・地域の災害危険の把握(ハザードマップ等)
・防災訓練(個別訓練・総合訓練の実施)
●災害時の活動
・情報の収集および伝達
・出火防止、初期消火
・救出、救護
・避難誘導、避難所の開設・運営
・給食、給水