地震空白域

【読み方:じしんくうはくいき、分類:地震】

地震空白域は、地震分布が空白となっている地域のことをいいます。過去の地震発生を記した「地震の分布図」を描くと、周辺には地震活動があるものの、その部分だけ地震が起こっていない、あるいは比較的静穏なところが現れる場合があり、これを「空白域」と呼び、大きく分けて2つの種類があります。

●第1種空白域

海溝型の大地震震源域を地図上に描くと、それぞれが重なり合うことなく、海溝に沿って並ぶ性質がある一方で、これらの震源域の間に隙間が見られることがあります。このような場所は、長い間大きな地震が発生していないものの、将来的に大きな地震が発生する可能性がある場所と考えられ、これらの地域を「第1種空白域」と言います。

●第2種空白域

地震発生において、日常的に発生する地震の数がある地域で一時的に低下し、その後、その地域で大きな地震が発生するという現象が見られる場合があります。このような日常的な地震発生数の低下現象を地震活動の静穏化と呼び、本現象が現れた地域を「第2種空白域」と言います。

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