黄砂

【読み方:こうさ、分類:環境】

黄砂は、春に観測されることが多い、アジア内陸部の砂漠や黄土高原などで強風によって上空に舞い上がった多量の砂塵が上空の風で運ばれ、徐々に降下する現象をいいます。これは、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が、偏西風に乗って日本にも飛来し、大気中に浮遊あるいは降下するというものです。

一般に黄砂粒子には、石英・長石などの造岩鉱物や雲母・カオリナイト・緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれており、日本まで到達する黄砂粒径の分布は直径4ミクロン付近にピークを持ちます。また、黄砂粒子の分析からは、土壌起源ではないと考えられるアンモニウムイオン・硫酸イオン・硝酸イオンなども検出されており、飛来途中で人為起源の大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。

現在、黄砂による被害は、単に洗濯物やクルマが汚れるといった物理的被害だけでなく、昨今では、黄砂に付着した化学物質の影響で健康被害も増えてきているので、天気予報の黄砂情報にも注意するようにしましょう。

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