災害時要援護者

【読み方:さいがいじようえんごしゃ、分類:防災】

災害時要援護者は、災害時に必要な情報を迅速かつ的確に把握し、災害から自らを守るために安全な場所に避難するなどの一連の適切な行動を取るのに支援を要する人々をいいます。具体的には、寝たきりや痴呆症等の高齢者、障害者、乳幼児などが該当します。昨今の災害では、死者や行方不明者などの犠牲者の多くが65歳以上の高齢者であったことから、災害時要援護者に対する避難支援対策の重要性が防災対策上の喫緊の課題として認識されています。

国として、この課題に対処するため、内閣府に有識者等による「集中豪雨時等における情報伝達及び高齢者の避難支援に関する検討会」が設置され、2005年3月に「災害時要援護者の避難支援ガイドライン(2006年3月に改訂)」が取りまとめられました。現在では、全国の市町村において、本ガイドラインに基づいた要援護者避難支援対策の取り組みが行われています。

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