被曝(被ばく)

【読み方:ひばく、分類:原子力】

被ばくは、人体が放射線にさらされることをいいます。これは、大きく分けて、放射線源が体外にあって、人体表面に放射線が直接照射される「外部被ばく(体外被ばく)」と、空気中に存在する放射性物質を呼吸により身体の中に取り込んだり、放射性物質の付着した食物等を摂取することによって、それから出る放射線を身体の内部から受ける「内部被ばく(体内被ばく)」に分類されます。

一般に外部被ばくは、放射線を受けている時だけに限られますが、内部被ばくは、放射性物質が体内に存在する限り続き、特に多くの放射線を受けた場合、細胞などに異常が起こったり、遺伝子が傷ついたりして、様々な悪影響が起こると言われています。また、日常生活においても、天然に存在する放射線源(自然放射線)から人体は被ばくしており、これを「自然被ばく」と言い、その他に放射線医学などの医療・治療における被ばくを「医療被ばく」と言います。

なお、被ばくした時の放射線の量は「線量当量」で表し、その単位は「シーベルト(Sv)」が主に使われています。

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