加圧水型原子炉(PWR)

【読み方:かあつすいがたげんしろ、分類:原子力】

加圧水型原子炉は、「PWR:Pressurized Water Reactor」とも呼ばれ、普通の水を減速材冷却材として用いる軽水炉をいいます。これは、現在、世界で最も多い型式の原子力発電用の原子炉であり、発生した熱を受け取る冷却水に高い圧力をかけて水の沸騰を抑え、高い温度の水(高温高圧水)の状態で運転させ、その高温高圧水を熱交換器(蒸気発生器)に送り、そこで蒸気を発生させて蒸気タービンに送り、発電するという仕組みになっています。

一般に原子力発電において、高温高圧水は、原子炉および燃料を最初に冷却することから「1次冷却材」、その閉じたループを「1次系」と呼んでいます。一方で、蒸気の方は「2次冷却材」、その循環系統を「2次系」と呼んでいます。なお、一次系と二次系が分離されているため、タービンを通る二次系の蒸気には放射性物質を含まない点が沸騰水型原子炉(BWR)とは異なります。

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