放射性廃棄物

【読み方:ほうしゃせいはいきぶつ、分類:原子力】

放射性廃棄物は、一般的には、法的規制の対象となる一定レベル以上の放射性物質を含む廃棄物をいいます。これは、原子炉施設や核燃料サイクル施設、ラジオアイソトープ使用施設などから発生する放射性物質を含む廃棄物の総称であり、その放射能強度によって、発熱に対する配慮を必要としない「低レベル廃棄物」と発熱に対する配慮を必要とする「高レベル廃棄物」の2つに分類されます。また、その形態により、「放射性気体廃棄物」「放射性液体廃棄物」「放射性固体廃棄物」の3つに分類されます。

現在、日本においては、約90%が原子力発電所と核燃料処理施設から、また残りの10%が医療施設や研究所などから排出されます。なお、放射性廃棄物の処理や処分の基本的な考え方は、隔離・遮断・減衰であり、また放射能レベルに応じて具体的に規定されています。

●気体廃棄物の処理

主にキセノン133、クリプトン85、ヨウ素131などがあり、これらの放射性希ガスは活性炭などの吸収を利用して除去処理を行う。また、半減期の短いものは、減衰タンクで放射能を弱めて処理を行う。

●液体廃棄物の処理

放射能の強い高レベル廃液と放射能の弱い低レベル廃液に分類される。通常、高レベル廃液は、減容(蒸発濃縮)や固化(灰化)してセメントなどと混合してドラム缶に詰め、敷地内保管を経て処分される。これに対して、低レベル廃液は、蒸発や濾過等の処理を行い、放射能レベルが規定値以下であることを確認後、海洋等へ放出される。

●固体廃棄物の処理

放射能の強い高レベル固体廃棄物とそれ以外の低レベル固体廃棄物に分類される。通常、高レベル固体廃棄物は、表面汚染の有無などを確認後、施設内の貯蔵ピットに保管される。これに対して、低レベル固体廃棄物は、その性状に応じて切断・圧縮・焼却等の処理後、低レベル固体廃棄物施設に貯蔵される。

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