吸収線量

【読み方:きゅうしゅうせんりょう、分類:原子力】

吸収線量は、放射線防護上の基本的な線量で、物質に吸収された放射線のエネルギーをいいます。これは、ある任意の物質中の単位質量当りに放射線が付与したエネルギーの平均値で、単位は主に「グレイ(Gy)」が用いられています。

一般に吸収線量は、照射線量とは異なり、適用できる放射線や物質の種類に制限はありませんが、物質が異なると同じ種類の放射線に対しても吸収線量の値は異なります。そのため、吸収線量を示す場合には、空気吸収線量や組織吸収線量というように、物質の種類を明示することが必要となります。

防災用語集の分類タグ

防災用語集の索引