緊急消防援助隊

【読み方:きんきゅうしょうぼうえんじょたい、分類:防災】

緊急消防援助隊は、「緊援隊(緊消隊)」とも呼ばれ、日本における全国的な消防応援の制度及び同制度に基づく消防部隊をいいます。これは、1995年1月の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、国内で発生した地震等の大規模災害時において被災した都道府県内の消防力では対応が困難な場合に、国家的観点から人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施できるよう、全国の消防機関相互による援助体制を構築するため、1995年6月に創設されました。また、2003年6月に消防組織法が改正され、2004年4月から緊急消防援助隊が法制化されると共に、大規模・特殊災害発生時の消防庁長官の指示権が創設されました。

現在、緊急消防援助隊は、被災地の消防力だけでは対応困難な大規模・特殊災害の発生に際して、被災地の市町村長・都道府県知事あるいは消防庁長官の要請により出動し、現地で都道府県単位の部隊編成がなされた後、迅速な災害対応を行っています。ちなみに、その部隊編成は、「指揮支援部隊」と「都道府県隊」からなり、また都道府県隊については、都道府県隊指揮隊、消火部隊、救助部隊、救急部隊、後方支援部隊、特殊災害部隊、特殊装備部隊、航空部隊、水上部隊などから編成されています。

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